9MHz SSB変調器(SSBゼネレータ―)


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9MHz SSB変調器


 1981年に製作したものです。

 平衡変調器には動作安定なダブルバランスICのLM1496を使用し、レベルの高いところもないので、極力RとCとRFCだけでまとめ、キャリアーバランスとキャリアー周波数微調整以外は無調整のユニットにしました。

 受信信号も、IF増幅回路を経て複調器へ入る前に、IF増幅器で発生したノイズを少なくするため、このユニットのSSBフィルターを通ります。送受の信号をダイオードスイッチで切り換えてSSBフィルターを通しますので、ダイオードスイッチにかけるDC電圧を、送受とも同様に合わせてあります。

 20Wにパワーアップした際、レベル不足で送信の出力回路を強化する必要があり、一部変更しました。

 図のとおり何の変哲もない回路を羅列して終りと言いたいところですが、私にとっては色々と問題を持った回路の寄り集まりで頭を痛めています。次回更新したいユニットの第一候補です。


 追記 2007年4月 簡易スペクトルアナライザーで観測したところ、出力信号は完ぺきな波形をしており、長年月の使用にもかかわらず何の問題もなかったことを報告します。


2信号で変調したモジュレーターユニット出力波形


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回路の問題点


  1. キャリアー発振器の出力の取り出しは、エミッタから取り出すべきでした。あとで気がついて残念でした。
    高調波の含有量がまったく違いました、出力レベルは同じでした。

  2. この変調器の負荷を75Ωにしていることが、出力3db UPの大障害になりました。
    終段ドライバーが、へばって飽和しました。
    高周波の出力電圧を たかだか1.4倍に上げるだけだ という認識でしたが、とんでもなく甘い考えでした。

    次回からは、たとえ高周波回路でもエミッターフォロワ出力で短い配線のときは、50Ω,75Ωなどでターミネーションせずに、ハイインピーダンスで受けようと考えています。


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この項終り